こんばんは。心癒庵(ここゆあん)の木藤です。
段々と、「病は氣から」の核心へ近づいていきますよぉ
多発性硬化症とは、中枢神経系の自己免疫疾患の一つですってことは、
先日のブログでもお伝えしました。
はっきりとした原因がわからず、治療法もないことから、発症のメカニズムの
解明が急がれる難病の一つです。
ただ、発症の際に中枢神経系に特異的な自己反応性ヘルパーT細胞の関与が
重要であることが近年証明されてきました。
多発性硬化症の動物モデルである実験的自己免疫性脳脊髄炎においても、
自己反応性ヘルパーT細胞が発症に必須となっています。
本日の図にもある(すいません。イマイチどこに表示されるかわかっていません…)
病原性T細胞という言葉が出てきますが、これは炎症疾患の原因となるT細胞の総称です。
病態によって、自己抗原特異的な自己反応性T細胞や、アレルゲン特異的な
2型ヘルパーT細胞などが病原性T細胞と呼ばれています。
したがって、この研究における病原性T細胞は、自己反応性ヘルパーT細胞ということに
なります。
前書きはこれくらいにして、ゲートウェイ反射をざっくり説明していきますね。
①マウスのヒラメ筋に対する持続的な重力刺激(ストレス)が感覚神経を刺激する
②感覚神経の細胞体(神経細胞の本体)である第5腰髄の後根神経節が活性化する
ヒラメ筋にかかった重力刺激が、なぜ第5腰髄の後根神経節(L5 DRG)を
活性化させるかと言えば、重力刺激がかかる筋肉によって、感覚神経がつながる部位が
決まっているからです。
ヒラメ筋(下腿三頭筋)に重力がかかれば、感覚神経は第5腰髄(L5)につながり、
大腿四頭筋は第3腰髄(L3)、上腕三頭筋は第5頚髄(C3)といった具合に、
筋肉ごとにつながる中枢神経(頚髄、胸髄、腰髄)が決まっていて、それぞれが
違う部位で同じ構造の炎症反応を起こします。
したがって、ストレスがかかる筋肉によって、これから書く炎症回路や血管ゲートの
位置は変わり、その結果となる病態も異なってくるはずなのですね。
③第5腰髄の横にある交感神経節が活性化する
感覚神経の入力から誘導される交感神経は、このように限られた場所でも
活性化します。
④第5腰髄の背側血管を支配する交感神経が活性化して、ノルアドレナリンを分泌する。
自律神経には交感神経と副交感神経があり、お互いが拮抗した働きをしています。
活動時に交感神経が、休息時に副交感神経が活性化すると言われていますが、
交感神経が活性化することによってノルアドレナリンが分泌されるのは、
このホルモン(神経伝達物質としても働く)が、不安やストレスに対する覚醒や
集中力に関与しているからです。
⑤ノルアドレナリンが、血管内皮細胞における炎症回路を活性化する。
ノルアドレナリンは、血液内皮細胞でNFーκB(エヌエフカッパービー)を
活性化するので、ILー6をはじめとした炎症性サイトカインやケモカイン、
増殖因子が相乗的に産生される「炎症回路」が過剰に活性化します。
その結果、過剰に作り出されたケモカインが、血液中の病原性T細胞を呼び寄せます。
⑥中枢神経領域への血管ゲートが形成される。
通常、中枢神経系には血液脳関門と呼ばれるフィルターが存在し、血液中の細胞や
高分子は通過することができませんし。
ところが、先ほど説明したように、多発性硬化症では、中枢神経系に特異的な
自己反応性ヘルパーT細胞の関与が証明されています。
どこから血液脳関門をすり抜けて病原性T細胞が侵入しているのかは、これまで
明らかになっていませんでしが、ここで形成された血管ゲートこそが、
その侵入ルートだったのです。
⑦病原性T細胞がゲートを通って、中枢神経に侵入し、発症に至る。
(※画像はネットからお借りしました)
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